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東京電力福島第一原子力発電所の廃炉を安全かつ着実に進めるためには、同発電所敷地内のALPS処理水(※)を処分することが不可欠であることから、政府は、2021年4月、安全性の確保と風評対策の徹底を前提に、ALPS処理水を海洋放出する方針を決定しました。
環境省では、ALPS処理水の処分に関する様々な対応のうち、環境中の放射性物質の状況を確認するための海域環境モニタリングの実施を担っています。
このウェブサイトでは、環境省に加え、関係省庁等で実施しているトリチウム等に係るモニタリングの結果をまとめて掲載しています。
※「ALPS処理水」とは、福島第一原発の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を、規制基準を満たすまで浄化処理した水のこと。処分する前に海水で大幅に薄め、トリチウムの濃度についても規制基準を大幅に下回るレベルにしてから放出することとしている(基準を満足していることを東京電力、第三者機関において事前に確認)。

トリチウムに関する指標値・身の回りにあるトリチウムの濃度範囲

トリチウム(三重水素ともいいます)は水素の仲間です。
宇宙から地球に降りそそぐ放射線(宇宙線)が空気中にある窒素や酸素とぶつかることによって日々新たにつくられており、地球上のどこにでも存在しています。
空気中の水蒸気、雨水、海水や水道水などはもちろん、私達の体の中にも含まれています。

国内外のトリチウムに関する指標値

WHOの飲料水の基準
10,000 Bq/L
東京電力のALPS処理水放出基準
1,500 Bq/L
排水に関する国の安全規制の基準
60,000 Bq/L

身の回りにあるトリチウムの濃度範囲

海水

20 Bq/L以下

水道水(蛇口水)

1.2 Bq/L以下

雨水(降水)

7.3 Bq/L以下

環境放射線データベースに収載されているデータのうち、2015年4月から2022年1月のモニタリング結果の範囲を示しています。

ALPS処理水海域
モニタリング測定結果詳細

環境省測定結果

海水調査(トリチウム)

2022年度

海水調査(主要7核種)

2022年度

海水調査(その他関連核種)

2022年度

海水浴場調査

2022年度

水生生物:魚類

2022年度

水生生物:海藻類

2022年度

ALPS処理水関係以外の放射性物質のモニタリング結果については、下記サイトにて公表しています。

各機関の測定結果詳細

ALPS処理水に係る海域環境モニタリング(会議資料等)

各機関情報

環境省 放射線による健康影響等に関するポータルサイト

福島県県民健康調査や様々な放射線の測定状況、放射線に関する科学的知見や関係省庁の情報を集約した統⼀的な基礎資料、放射線健康影響に関わるQ&A等、放射線による健康影響に関する情報を⼀元的に整理したポータルサイトです。

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経済産業省 特設サイト みんなで知ろう。考えよう。ALPS処理水のこと

ALPS処理水について、科学的根拠に基づいた情報をわかりやすくまとめています。
具体的には、ALPS処理水やトリチウムの性状、ALPS処理水の処分の必要性や安全性について記載しています。

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経済産業省 廃炉・汚染水・処理水対策ポータルサイト ALPS処理水の処分

ALPS処理水の処分に向けた取組について発信しています。
具体的には、これまでの閣僚会議や委員会等での議論、直近の安全対策や理解醸成・風評対策に関する取組について記載しています。

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国際原子力機関(IAEA) IAEA Fukushima Daiichi ALPS Treated Water Discharge

日本政府の要請により、国際原子力機関(IAEA)はIAEA国際安全基準を用いたレビューを実施し、日本政府の「東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水の処分に関する基本方針」の実施状況について、同基準に照らして評価する予定です。リンク先のIAEAウェブサイトには、本レビューに関する追加情報、主な活動のタイムライン、本レビューで発行される報告書が掲載されています。

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東京電力 処理水ポータルサイト

東京電力の処理水ポータルサイトでは、福島第一原子力発電所の廃炉作業の一環であるALPS処理水等に関する取組みについて、ALPS処理水の保管状況、希釈放水設備や海域モニタリング結果など図やグラフを交えご紹介しています。
また、ALPS処理水に関する動画コンテンツ、各種パンフレットやQ&Aも掲載しています。

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